京都・梅小路エリアガイド

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京都・梅小路レポート

知ると面白くなる!梅小路エリア探索

※2017年12月に作成したレポートです。

梅小路公園

2012年には京都水族館、2016年には京都鉄道博物館がオープン。2019年春には、京都駅~丹波口駅間に新駅が誕生!
ますますアクセスが良好になる、梅小路公園をご紹介します。

お話を聞いたのは…
(公財)京都市都市緑化協会
専務理事 藤井俊志さん

梅小路公園を語る上で、はずすことができない芝生広場。ちいさなお子さんにとって、のびのびと駆け回れるフィールドであるよう、一年を通じて緑の芝生を維持しようと取り組んでいます。北風が吹く季節もぜひ、遊びにきてくださいね。

梅小路公園ヒストリー

そもそも「梅小路」という名称が生まれたのは平安時代。桓武天皇が平安京造営時に設けた小路の通り名がはじまりのようです。
その後、平安時代の梅小路界隈をみると、平安京の中心を南北に走る朱雀大路(現在の千本通)と七条大路(現在の七条通)が交わるあたりに東西の市や鴻臚館があり、人々が集まっていました。
また、平安末期には、平清盛の邸宅があったとも伝わっていますが、それ以降、明治時代まではセリの田んぼが多かったようです。
そして激動の明治維新以降、日本人の生活スタイルがガラリと変動。明治から大正にかけて京都駅と梅小路駅(貨物)が開業、明治28年には京都市電が開業するなど、鉄道が大衆化していきます。
昭和2年には、七条通沿いに、日本初となる中央卸売市場が開設。当時のガイドブックでも梅小路は注目エリアとして紹介されるほど賑わっていたそうです。
しかし、貨物列車の需要は減少し、平成3年には梅小路駅貨物跡地を公園にする都市計画が決定。建都1200年を記念して梅小路公園が建設され、平成7年に開園しました。

藤井さんイチオシスポット!

市街地に息づくちいさな自然
庭園やビオトープで深呼吸を

朱雀の庭

名庭が多い京都の作庭技術を結集させた、伝統と現代の調和を感じる池泉回遊式庭園。レストラン併設の「緑の館」でくつろぐ人がいわばこの庭のご主人です。春の花や秋の紅葉といった植物はもちろん、黒御影石に水を張り季節を映す水鏡、京都の庭園の中では最大級!落差6メートルの滝など、水のある景色に癒されます。

いのちの森

貨物駅として利用していた草木のない場所に、いきものの生息空間=ビオトープの復元をめざしてつくられた森。現在では開園から20年かけて少しずつ育った樹々に、野鳥や蝶、とんぼなどの生物が集るまで森も成長しました。葉の揺れる音や小鳥のさえずりに耳を傾けて歩くうち、慌ただしい日常が少しずつ遠のいていきます。
※朱雀の庭・いのちの森の利用には、入園料200円が必要です

冬の芝生広場もおすすめ

約13ヘクタールを有する広大な都市公園。千年の都を支えてきた町衆の憩いの場であり続けるため、さまざまな試みがなされています。そのひとつが「芝生広場 オールシーズングリーン化」。本来、冬枯れしてしまうはずの芝ですが、梅小路公園の芝はさにあらず。秋になると敷地の半分ほどに寒さに強い芝の種を蒔いて、グリーンが絶えないよう育てています。実は冬の芝は、夏の芝よりふかふかで柔らか。京都の底冷えに負けない冬芝、一度チェックしてみましょう!